2024年2月23日金曜日

第3次最高裁前行動と院内集会「司法の独立を問う!原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」

福島第一原発事故後、裁判所は、国や電力会社を妄信し原発安全神話を容認してきたことを反省したのか?

最高裁は原発事故の以前と以後で何を考えてきたのか?

司法の過去と現状を知り、東電刑事裁判だけでなく、原発裁判の勝利に向けて何ができるのかをみなさんと考える集会にしたいと思います。

原発事故後の一時期、最高裁が過去の原発容認の司法判断について真剣に見直そうとしたこと、裁判官の研究会で真剣な討論がなされていたことなど、当時を知る安原幸彦弁護士(東京HIV訴訟、ハンセン病訴訟、原爆症認定集団訴訟などの原告代理人)から、ご報告いただきます。また、最高裁の最近の原発訴訟についての判断や、東電刑事裁判の判断についてなどもお話しいただきます。

ぜひ、ご参加と拡散をお願いいたします。


2024年3月8日(金)

第3次 最高裁前行動

場所:最高裁判所正門前

10:00 アピール行動開始

10:30 終了

11:00~面談、署名提出(関係者のみ)


院内集会 「司法の独立を問う! 原発事故後、最高裁判所で何が起きていたのか?」

会場:衆議院第1議員会館 多目的ホール

13:30 開場 通行証配布開始

14:00 開会 支援団団長佐藤和良あいさつ

14:10 安原幸彦弁護士からのご報告

14:40 質疑応答、支援団弁護団からの報告

15:30 閉会



2024年2月9日金曜日

東京集会「大手法律事務所に支配される最高裁!東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立」

東電刑事裁判は、被告人の東電元幹部3名を無罪とする高裁判決が2023年1月に下され、現在最高裁に上告中です。

私たちはこの不当判決の破棄と、大法廷に回付しての審理が行われるよう求めています。

この刑事事件を担当する最高裁第二小法廷の草野耕一裁判官は、東京電力と密接な利害関係のある西村あさひ法律事務所の代表を務めていました。私たちは、公正な裁判のために草野耕一裁判官に対して、本件の審理への関与を「回避」するよう求める署名を集めています。

1月30日に、最高裁前で宣伝行動をし、署名を提出しました。

2月11日に「大手法律事務所に支配される最高裁!東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立 東京集会」を行い、巨大法律事務所と最高裁、国と東電の癒着構造を明らかにしたジャーナリストの後藤秀典さんに講演していただきます。

福島第一原発事故は、多くの人々の生活、人生を壊し、事故から13年を経過しても国土を失わせたままの未曽有の事故です。被害者遺族と福島第一原発事故で命と生活を奪われた被害者・遺族のみなさんに恥じない厳正な審理がなされるように今年も行動していきます。ぜひ、ご参加、ご支援をお願いいたします。

 

大手法律事務所に支配される最高裁!
東電刑事裁判で改めて問われる司法の独立 東京集会

日時:2月11日(日)14:00~16:00(開場 13:30)
場所:東京ウィメンズプラザ ホール(最寄り駅:表参道駅)

 

内容:
福島原発刑事訴訟支援団団長 佐藤和良あいさつ
後藤秀典さんの講演『裁判所・東電・巨大法律事務所のつながりと原発裁判」
(ジャーナリスト。「クローズアップ現代」「BS1スペシャル」など報道・ドキュメンタリー番組を製作。「分断の果てに “原発事故避難者” は問いかける」で貧困ジャーナリズム賞受賞。『東京電力の変節ー最高裁・司法エリートとの 癒着と原発被災者攻撃』刊行。)
河合弘之弁護士の報告
参加費:無料



2023年9月17日日曜日

指定弁護士が上告趣意書を提出!

9月13日、検察官役の指定弁護士が、上告の理由を示した上告趣意書を提出しました。

提出後の記者会見で石田省三郎指定弁護士は、「最高裁では、我々の主張が認められると確信している」と述べました。

上告趣意書

上告趣意書の概要 



2023年9月3日日曜日

最高裁に向けて キックオフ集会

キックオフ東京集会
2023年10月1日(日)14:00~16:00
場所: 東京 全水道会館(JR水道橋駅徒歩1分)

キックオフ福島集会
2023年10月7日(土)14:00~16:00
場所: 福島市 福島テルサ 中会議室あづま


東京電力元経営陣3名が強制起訴された福島原発刑事裁判は、いよいよ、最高裁判所での闘いが始まります。
9月中旬には、検察官役の指定弁護士が最高裁判所へ上告の理由を明示した上告趣意書を提出します。

今年1月の東京高裁の控訴審判決は、一審判決を是認し被告3人を全員無罪としました。
控訴審判決は、一審で十分立証された、双葉病院からの危機的な避難と被害者遺族の心情を全く無視したもので、福島第一原発事故で命と生活を奪われた被害者・遺族のみなさんの納得を到底得られない誤った判決です。
また、原子力関連法令の趣旨・目的を踏まえていない誤った判決です。判決要旨に原発事故の記載もなく、原発事故の被害も考慮せず、必要な事故対策をしないことを免罪し、次の原発事故を準備する危険な論理となっています。
指定弁護士は、「国の原子力政策に呼応し、長期評価の意義を軽視するもので、厳しく批判されなければなりません」と述べています。

福島第一原発事故は、多くの人々の生活、人生を壊し、事故から12年を経過しても国土を失わせたままの未曽有の事故であり、日本における最大の公害事件です。被害者・被災者は、現在もその苦しみの只中にいます。今も続く過酷な福島原発事故の被害に真摯に向き合い、原子力行政に忖度した不当な判決を覆すために、最高裁においては、ぜひとも「口頭弁論を開いて、原判決を見直せ!」と、全国から市民の声をあげていきましょう。

10月1日東京、10月7日福島で「東電刑事裁判 最高裁に向けて キックオフ集会」を開きます。上告趣意書を読み解き、被害者の思いをしっかり受け止め、最高裁に向けて決意を新たに、闘いをスタートさせます。汚染水の海洋放出を強行した、東京電力の無責任体制に終止符を打たなくてはなりません。誤った原子力政策にくさびを打ち込みましょう。みなさまのお力をお貸しください。ぜひ、ご参加をお願いいたします。

この闘いに向け、新刊本『東電刑事裁判 問われない責任と原発回帰』(編著:海渡雄一・大河陽子)が刊行されました。
刑事裁判が中心ですが、GX法や老朽化の問題を藤川誠二弁護士が、甲状腺がんと汚染水海洋放出の問題を北村賢二郎弁護士が執筆するなど、多岐にわたる内容です。告訴人の声も掲載されています。福島イノベーション・コースト構想なども含め、現情勢をとらえた必読書です。集会で販売とサイン会を行います。書店や支援団で販売中です。

2023年2月9日木曜日

最高裁へ! 東電刑事裁判 控訴審判決 報告集会

1月18日の控訴審判決についての裁判報告集会を、郡山市ビッグアイで開催します。
海渡雄一弁護士、大河陽子弁護士の報告、傍聴者のスピーチなどを予定しています。
ぜひご参加ください!

2月12日(日)14:00~16:00
郡山ビッグアイ7階 大会議室
(郡山駅西口すぐ)
内容…海渡弁護士・大河弁護士による判決報告、傍聴者のスピーチ など


 

2023年2月1日水曜日

指定弁護士が上告!

1月24日、東京高裁の判決を不服として、検察官役の指定弁護士が上告をしたと報道がありました。
東京高裁の不当判決を確定させるわけにはいきません!
告訴団・支援団は、あきらめることなく、上告審に向けてたたかいを続けます。



指定弁護士へ「上告を求める上申書」を提出しました!

 1月20日、被害者参加代理人弁護団は、この判決は一審判決をそのまま無批判に是認し、命と生活を奪われた被害者・遺族のみなさんの納得を到底得られない誤った判決だなどとして、指定弁護士に上告を求める旨の上申書を提出しました。

 福島原発告訴団・福島原発刑事訴訟支援団も同日、原発事故を引き起こした責任を取るべき経営陣を正しく裁くことができなければ、必ず次の原発事故を招いてしまうなどとして、指定弁護士に上告を求める上申書を提出しました。

・被害者参加代理人弁護団上申書

・告訴団と支援団上申書

上告を求める上申書

2023年(令和5年)1月20日

指定弁護士 石田 省三郎 先生
指定弁護士 神山 啓史 先生
指定弁護士 山内 久光 先生
指定弁護士 渋村 晴子 先生
指定弁護士 久保内 浩嗣 先生

福島原発告訴団 団長 武藤類子
福島原発刑事訴訟支援団 団長 佐藤和良

 指定弁護士の皆様には、強制起訴の決定以来、一審、控訴審を通して多大なるご尽力を頂きましたことを深く感謝申し上げます。


 私たちは2011年の福島第一原発事故に被災し、また多くの被災者が様々な被害を受けていることを見聞きし、当然事故を引き起こした者が裁かれるのだろうと思っていました。しかし一向にそのような動きがないことから、翌2012年に福島原発告訴団を立ち上げ、集団告訴に至りました。二度と自分たちと同じ悲劇が繰り返されないように、真実を明らかにし、原発事故の責任を問う事を切に望んで行ったものでした。


 2019年の一審の無罪判決に続き、控訴審での再びの無罪判決は、亡くなられた双葉病院の患者さんのご遺族をはじめ、告訴・告発人でもある多くの原発被害者が全く納得できないものでした。現場検証や証人尋問、避難者訴訟最高裁判決や東電株主代表訴訟判決の証拠採用もせず、審理を尽くさず下した判決の不当さに胸がえぐられる思いでした。福島の地方紙でも県民の落胆と怒りの声が数多く掲載されています。2023年1月19日付福島民報「論説」では、「上告審の場で厳しく審理してほしい」「前向きに考えるべきではないか」と指摘しています。


 原発事故は終わっていません。今も7つの市町村に帰還困難区域が存在します。福島第一原発の「廃炉」の定義さえ、まだ決まってはいないのです。裁判所は原発事故の被害の実相や双葉病院の避難の過酷さをどこまで理解しているのか、原発の安全性をどこまで重大なものとして捉えているのか、疑問に思える判決でした。また、かつて例のない原発事故の責任を問う裁判を行っているという気概も誇りも感じることができませんでした。折しも政府が原発回帰の方針を打ち出してきた今、原発事故を引き起こした責任を取るべき経営陣を正しく裁くことができなければ、必ず次の原発事故を招いてしまうでしょう。このまま、この控訴審判決を確定してはならないと強く思います。


 再び大変なご苦労をお掛けすることになりますが、どうか最高裁への上告をして下さることを、切にお願い申し上げます。私たちも最後まで、できることの全てを行っていきたいと思っています。何卒宜しくお願い申し上げます。

以上