2015年8月31日月曜日

9.5 福島県集会!(郡山市)

東電元幹部ら3名に起訴議決が出され、強力な3名の検察官役(指定弁護士)も決定しました。今回の起訴議決の意義や、今後開かれることになる裁判に向けての展望を保田弁護士・海渡弁護士に語って頂きます。

日時 9月5日(土) 15:00~16:45
場所 福島県郡山市 安積総合学習センター 集会室 (旧サンフレッシュ郡山)
    郡山市安積町荒井字南赤坂265
無料

アクセス
JR郡山駅前(1番乗り場) 安積団地行 14:30発 安積団地下車 14:52着 から約400m
東北自動車道 郡山南ICより車で5分
駐車場約150台


2015年8月22日土曜日

検察官役弁護士(指定弁護士)が決定!

東京第五検察審査会が先月、被疑者・勝俣恒久、武藤栄、武黒一郎の3人に「起訴すべき」とする議決をしたことを受け、東京地裁は21日、第二東京弁護士会が推薦した3人の弁護士を検察官役に指定しました。

3人の弁護士のうち山内久光弁護士は、第五検察審査会でアドバイスをする審査補助員を務め、この事件について熟知しています。
石田省三郎弁護士は、ロッキード事件、リクルート事件など多くの刑事事件に携わった重鎮。
神山啓史弁護士は、東電女性社員殺害事件の主任弁護人として、石田弁護士と共に被疑者の冤罪を晴らす再審無罪を勝ち取るなど、難事件に強い刑事事件の専門家です。

告訴団弁護団の海渡弁護士も「望みうる最高の布陣」と評しており、期待が高まります。

3弁護士による21日の記者会見によると、時効(公訴時効)を鑑み来年3月11日までに起訴をする方針とのことです。

世界史的公害事件といえるこの事件を3人で担当するというのは、非常に大きな負担であると思われます。そのため告訴団としては、日弁連や東京の各弁護士会が指定弁護士への援助を行って頂けるよう要請をしています。

開かれるこの刑事法廷で、東電元幹部らの刑事責任が追及され、闇に包まれた事実が明らかになっていくことを期待します。


■報道(映像)

検察官役の3弁護士決まる 東電元会長ら強制起訴へ(ANN)
https://youtu.be/iS9iNFiLCHk

原発事故「真摯に向き合いたい」 指定弁護士が会見(TBS)
https://youtu.be/pS8CdLEFGiE

東電旧経営陣を強制起訴へ 検察官役の指定弁護士3人を選任(FNN福島)
https://youtu.be/x-bz7dBn7-k



2015年8月3日
日本弁護士連合会
会長 村越進様
要 望 書
福島原発告訴団
団長 武藤類子

貴会の平素からのご活躍、そして2011年の東日本大震災における被災者への数々のご支援に、感謝と敬意を表します。
 私たち福島原発告訴団は、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故における刑事責任を追及し、告訴・告発をしている被害者の団体です。2012年に東京電力元幹部らを告訴・告発致しましたが、2013年に東京地検により全員が不起訴処分とされたため、東京検察審査会に申立をし、起訴相当を含む議決、東京地検の再度の不起訴処分を経て、とうとう7月31日、東京第五検察審査会が起訴議決を発表いたしました。
 未だに11万人の避難者が自宅に戻ることができないでいるほどの、甚大な被害を引き起こしたこの原発事故。その刑事責任を問う裁判が開かれることを怒りと悲しみの中で切望してきた私たち被害者は、「ようやくここまで来た」という思いの中におります。
起訴議決を受け、裁判所管轄区域の弁護士会が検察官役の弁護士を推薦することと存じます。歴史的公害事件と言える本件のような大事件を担当する指定弁護士の負担は、あまりに大きいものと推察されます。公正に公訴が維持されるためにも、指定弁護士に対しては、資金的な援助や事務所設置の援助などが必要不可欠と考えられます。どうか貴会におかれましても、指定弁護士への援助をご検討頂けませんでしょうか。
ある日突然、一般市民の人生を根こそぎ変えてしまうほどの甚大な被害をもたらした原発事故。それを引き起こした者の刑事責任を問うことは、同じ悲劇が二度と繰り返されないよう未然に防ぐことや、私たちの命や健康が脅かされることなく当たり前に暮らす社会をつくることに繋がると信じます。本件事故の真実を明らかにし、東電元幹部らの刑事責任をきちんと追及し尽せるよう、指定弁護士への十分なバックアップをお願いしたいのです。
告訴にまで踏み切らざるを得なかった被害者の心中をどうかお察し下さり、宜しくご検討をお願い申し上げます。

2015年8月20日木曜日

8・19東京第1検察審査会激励行動&院内集会



お盆明けの19日12時半、東京地検前に約200人の告訴人・支援者が集まり、「東京第一検察審査会」へ激励行動を行いました。
地裁前ではちょうどアスベスト訴訟のみなさんがアピール中。アスベストの危険性を知りながら、作業従事者は知らせず、対策も取らなかった会社、そして起こった健康被害、まるで福島原発事故と同じ構図でした。命や健康が大切にされる社会を作るために闘う人たちを目の当たりにし、私たちも気合いが入りました。

14時からは、参議院議員会館に場所を移して院内集会を行いました。参加者は約300人。
「起訴相当」の議決書が出た7月31日に使用した2枚の「ビローン」をお披露目して始まった集会は、3人の弁護士たちから、起訴を勝ち取るまでの奇跡のような流れや、これからの展望が語られ、会場は明るい雰囲気に包まれました。
最後は「上を向いて歩こう」の大合唱。これから始まる裁判に、また手を取り合い、力を結集していくことを確認しあいました。

◆資料

海渡弁護士作成資料 *9月5日付の最新版に差し換えました(2015.9.10)

第一検察審査会に提出した上申書

◆動画



20150819 UPLAN【激励行動】福島原発告訴団の東京第一検察激励行動



20150819 UPLAN【院内集会】福島原発告訴団の東京第一検察激励行動&院内集会

◆報道

東電旧経営陣強制起訴へ 東京地裁前で真相解明求め大規模集会(福島15/08/19) https://youtu.be/sTpmnX_SyWw

東電旧経営陣強制起訴へ 今後のポイントなどをまとめました。(福島15/08/19)https://youtu.be/_8o1aSwmtZU

東電旧経営陣強制起訴へ フジテレビ司法担当記者に聞きました。(福島15/08/19)https://youtu.be/iupDnJlf76Y



◆次回の開催◆告訴団福島県集会
2015年9月5日(土)参加費無料
15:00~16:45 安積総合学習センター集会室
              ・検察審査会議決の解説等

◆お問い合わせ◆
福島原発告訴団 080-5739-7279
メール:1fkokuso※gmail.com(※ ⇒ @)
カンパ:振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団

2015年8月14日金曜日

第一検察審査会も起訴相当の判断を!検審前行動

東電元幹部らの刑事責任は法廷の場で追及されることが決定しましたが、告訴団はこのほかに、東電の津波対策担当者と旧経産省保安院の津波対策担当者5名について、東京第一検察審査会に審査を申し立てています。
 参考:4.30検察審査会申し立て・激励行動開催!
直接津波対策の現場に関わり、対策を先送りし、握りつぶしてきた当事者の責任を、東電元幹部らと共に法廷の場で追及するために、第一検察審査会の審査員の方々にも要請を続けていきます。

東京第1検察審査会激励行動&院内集会
2015年8月19日(水)院内集会・参加費無料
12:30~13:15 東京検察審査会(東京地裁)前
14:00~15:30 参議院議員会館講堂
             ・検察審査会議決の解説 等

福島からバスが出ます(片道・往復共に1500円)
 ・乗車場所・ご連絡先をお知らせください

◆お問い合わせ◆
福島原発告訴団 080-5739-7279
メール:1fkokuso※gmail.com(※ ⇒ @)
カンパ:振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団

チラシダウンロード
https://drive.google.com/file/d/0B6V4ZwGwBEaxNk5LaExldGlwRWc/view?usp=sharing

2015年8月8日土曜日

【動画】武藤団長のメッセージ。


武藤類子団長の感謝メッセージを、動画にて公開いたします(収録:8月7日 三春町)

7月31日に、検察審査会が、元東電幹部3人に起訴議決を出しました。
告訴人一人ひとりのみなさんのおかげだと思います。本当にありがとうございました。
これから裁判が始まりますけれども、またみなさんの支援が必要です。これからも力を合わせてみんなでがんばっていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。


海外メディアでも報道されました。

今回の起訴議決は、海外でもたくさん報道されています。その一部をご紹介します。

ワシントンポスト (AP通信)
ニュー ヨークタイムズ (特派員その他)
Grand Forks Herald (ロイター配信)
The Stars and Stripes (米軍向け AP通信)
Maktoob News (ヨルダン ロイター配信)
Columbia Daily Tribune (ミズリー州 AP通信)
The Financial Times (特派員 小沢一郎の例に言及)
El Economista (スペイン語 ロイター通信)
The Daily Telegraph (ロンドン)



AP通信による記事の日本語訳(訳:福島原発告訴団)
3 ex-TEPCO execs to face criminal charges in nuclear crisis
3人の前東電役員、原発危機で刑事告発に直面

 
FILE - In this March 30, 2011 file photo, Tokyo Electric Power Co. Chairman Tsunehisa Katsumata, right, speaks during a news conference at the company’s head office in Tokyo. A Japanese judicial committee has decided that three former utility executives should face criminal charges and stand trial for their alleged negligence in the Fukushima nuclear disaster. A document released Friday, July 31, 2015 showed the committee voted in favor of indicting Katsumata, who was chairman of TEPCO. at the time of the crisis, along with two other former executives. (Itsuo Inouye, File/Associated Press)
写真= 2011年3月30日に、東京本社で記者会見する勝俣恒久・東京電力会長(右)
日本の検察審査会は、3人の前経営陣が福島原発事故における業務上過失の罪で裁判を受けるべきであると決定した。2 015年7月31日金曜日に公表された文書は、審査会が他の2人の前経営陣とともに、東電会長であった勝俣を起訴することに賛成したとの投票結果を示した。(イツオ・イノウエ、AP通信)


TOKYO — A Japanese judicial committee has decided that three former utility executives should face criminal charges and stand trial for their alleged negligence in the Fukushima nuclear disaster.
東京— 日本の検察審査会は、3人の前経営陣が福島原発事故における業務上過失の罪で裁判を受けるべきであると決定した。

A document released Friday showed the committee of independent citizens voted in favor of indicting Tsunehisa Katsumata, 75, who was chairman of Tokyo Electric Power Co. at the time of the crisis, along with then-vice presidents Sakae Muto, 65, and Ichiro Takekuro, 69.
金曜日に公表された文書は、独立した市民から成る委員会〔検察審査会〕が事故当時の東電会長勝俣恒久( 7 5)、副社長武藤栄( 6 5)、武黒一郎( 6 9) を起訴することに賛成したとの投票結果を示した。

The 11-member committee’s second decision supporting the indictment overrides Tokyo prosecutors’ two earlier decisions to drop the case, forcing the three men to be charged with professional negligence. It will be the first criminal case involving the utility’s officials from the nuclear disaster to be tried in court. The prosecutors had cited lack of evidence to prove they could foresee the danger of a tsunami and decided not to file charges in September 2013 and again in January this year.
1 1人のメンバーによる審査会の2回目の決定は、先に東京地検が行った2回にわたる不起訴の決定を無効にした。3名は業務上過失により強制起訴される。原発事故に関し、権限を持った当局者を含む刑事責任が問われる初の裁判となる。検察官は、彼らが津波の危険を予見できたとするためには証拠が不十分だとして、201 3年9月に、そして今年1月には再度、告発しないことを決定していた。

The committee, in its July 17 decision, alleged that the three men neglected to take sufficient measures even though they were fully aware of the risk of a major tsunami at the Fukushima plant at least two years before the accident. It said they should be charged with professional negligence resulting in death and injury during the accident and its aftermath, including the deaths of dozens of senior citizens in a hospital during and after the lengthy evacuation. The decision also blamed the three executives for the injuries suffered by 13 defense officials and TEPCO employees during emergency operations at the plant.
審査会は、7月1 7日の決定において、事故の少なくとも2年前には福島発電所における巨大津波の危険性に完全に気づいていながら、3人が十分な処置を取ることを怠ったと主張した。事故とその余波―― 病院内や、長距離避難中における高齢者数十人の死亡を含む―― の結果として、業務上過失〔による刑罰〕を科せられるべきだとの内容だ。決定はまた、防衛隊員〔自衛官〕と発電所で緊急対応に当たった東電労働者13人が負傷したことについて、3人の経営陣を非難した。

The Tokyo District Court will now choose a team of lawyers to act as prosecutors to formally press charges in court. The court said no details have been decided, including the selection of a prosecution team and other steps expected to take several months before the first trial session.
東京地方裁判所は、今後、検察官役の弁護士団を指定し、強制起訴を行わせることになる。検事団の選定を含む詳細について、裁判所は決定を行わなかった。初公判までに数ヶ月かかる見通しだ。

Three reactors had meltdowns at the Fukushima Dai-ichi plant damaged in the March 2011 earthquake and tsunami, triggering massive radiation leaks that forced tens of thousands of people to evacuate.
2 0 1 1年3月の地震と津波で損害を受けた福島第1発電所の3台の原子炉はメルトダウンした。そして、数万人が避難を強いられる大規模な放射能漏れを起こした。

Government and parliamentary investigative reports have said TEPCO’s lack of safety culture and weak risk management, including an underestimate of tsunami threats, led to the disaster. They also said TEPCO ignored tsunami measures amid collusion with then-regulators and lax oversight.
政府と国会の〔事故〕調査報告は、東電の安全文化の欠如、津波の脅威の過小評価を含む危機管理の弱点が事故を引き起こしたと述べている。また、東電の不注意と怠慢があいまって、巨大津波を無視したとも述べている。

TEPCO has said it could have taken safety measures more proactively, but that a tsunami of the magnitude that crippled the plant could not be anticipated.
東電は、より積極的に安全対策を取ることも可能だったが、発電所を麻痺させるような巨大津波を予想することはできなかったと述べた。

While struggling with a cleanup at the wrecked Fukushima plant that will take decades, TEPCO is hoping to restart two reactors at the Kashiwazaki-Kariwa plant in northern Japan as Prime Minister Shinzo Abe’s pro-business government tries to put as many reactors back on line as possible. All 48 workable reactors are currently offline for repairs or safety checks, though two in southern Japan are set to restart within weeks.
福島発電所の収束に向け苦闘する今後数十年間、東電は、北日本にある柏崎刈羽の2台の原子炉の再稼働を希望している。経済優先の安倍晋三政権は可能な限り多くの原子炉を復活させようとしている。全4 8基の稼働可能な原子炉は修理や安全点検のため停止しているが、南日本の2カ所の原子炉は数週間以内に再稼働の準備が整っている。

The judicial committee’s decision sustains an appeal representing more than 5,700 people from Fukushima and other parts of Japan, urging prosecutors to investigate and send the utility executives to court to determine who was responsible for the disaster. They said the TEPCO executives failed to fulfill their obligation to prevent a serious accident.
審査会の決定は、福島と日本の他の地域から5 , 7 0 0人以上を代表して、検察官の捜査を推進し、この事故の責任が誰にあるのかを決定するため、権限を持った経営陣を法廷に送るよう訴え続けている。東電経営陣が深刻な事故を防止するための義務を果たすことに失敗したと主張している。

The committee said Friday that TEPCO’s Fukushima Dai-ichi had a reputation as one of nuclear plants with “least safety margin for tsunami.”
金曜日、審査会は、東電の福島第1が「津波への余裕のない」原子炉の1つであるとの評価であると述べた。

TEPCO President Naomi Hirose declined to comment because the case was still pending.
東電社長、広瀬直己は、事件がまだ係争中のためコメントは控えたいと表明した。

“We’ve finally come this far,” said Ruiko Muto, who heads the group that filed the complaint, said Fukushima residents hit by the disaster have long sought their criminal liability to be clarified in court. “We believe the truth of the accident will be revealed in criminal trial proceedings to bring justice.”
「私たちはこの日を待ち望んでいました」と、告訴団長の武藤類子は述べた。「事故で打撃を受けた福島住民は、彼らの刑事責任が裁判で明らかにされるべきだとずっと考えてきました。私たちは、正義を実現する刑事手続の中で、この事故の真実が明らかにされるものと信じています」。

2015年8月4日火曜日

解説 強制起訴議決の意義

東京第五検察審査会が公表した起訴議決について、告訴団弁護団の海渡雄一弁護士が、「市民の正義が東電・政府が隠蔽した福島原発事故の真実を明らかにする途を開いた!」と題して議決の意義を解説しています。

議決書を読み込む弁護団

2015.8.3
市民の正義が東電・政府が隠蔽した福島原発事故の
真実を明らかにする途を開いた!
海渡 雄一
 (福島原発告訴団弁護団) 

内容

1 やっとここまで来た... 1
2 電力会社役員の高い注意義務を認めた... 2
3 まれな自然現象も考慮しなければならない。... 3
4 原子炉が浸水すれば致命的であることはわかっていた... 4
5 東電役員被疑者らには具体的な予見可能性があった... 5
6 予見可能性を補強した新証拠の数々... 6
7 第二次告訴事件の検審での解明が待たれる保安院と東電の歪んだ共犯関係... 7
9 被害者... 13
10 検察審査会議決の意義と今後の展望... 13

付録 2015年1月22日の二度目の告訴以降に告訴団から検察審査会に提出された上申書など... 14


2015年8月3日月曜日

東京検察審査会、ありがとう!



8月3日正午、福島原発告訴団は、東京第5検察審査会に感謝を伝える検審前行動を行いました。
東京地裁前に集まった参加者は約100人。「被疑者3人全員起訴」という最高の議決を得た喜びで、あちらこちらで祝福の声が飛び交いました。
河合・海渡両弁護士からは、この議決が出るまでの苦労、そして検審をサポートした補助弁護士2名の活躍が語られました。また、これからの裁判は、原発の「闇」の解明につながるだろうという希望も語られました。
最後に、東京検察審査会に向けて、全員で「ありがとうコール」。これまで、地裁前で何回もシュプレヒコールを行ってまいりましたが、一番うれしいコールでした。

午後からは、東京の3つの弁護士会(東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会)の各会長宛てに、要望書を届けました。




2015年8月3日
要 望 書
福島原発告訴団
団長 武藤類子
 貴弁護士会の平素からのご活躍に敬意を表します。
 私たち福島原発告訴団は、2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故における刑事責任を追及し、告訴・告発をしている被害者の団体です。2012年に東京電力元幹部らを告訴・告発致しましたが、2013年に東京地検により全員が不起訴処分とされたため、東京検察審査会に申立をし、起訴相当を含む議決、東京地検の再度の不起訴処分を経て、とうとう7月31日、東京第五検察審査会が起訴議決を発表いたしました。
 未だに11万人の避難者が自宅に戻ることができないでいるほどの、甚大な被害を引き起こしたこの原発事故。その刑事責任を問う裁判が開かれることを怒りと悲しみの中で切望してきた私たち被害者は、「ようやくここまで来た」という思いの中におります。
 起訴議決を受け、裁判所が検察官の職務を行う弁護士を指定する際には、裁判所管轄区域の弁護士会に推薦を依頼すると聞きます。歴史的公害事件と言える本件のような大事件を担当する指定弁護士の負担は、あまりに大きいものと推察されます。公正に公訴が維持されるためにも、指定弁護士に対しては、資金的な援助や事務所設置の援助などが必要不可欠と考えられます。どうか貴弁護士会により、指定弁護士への援助をいただけないでしょうか。
 また本件は原発事故という非常に特殊で複雑な要素を持つ事件です。原発事故の真実を明らかにし責任を追及するためには、原発や原発の諸問題に精通した弁護士が担当することが必要かと思います。ぜひ、そのような知見のある弁護士を推薦されますよう要望いたします。
 ある日突然、一般市民の人生を根こそぎ変えてしまうほどの甚大な被害をもたらした原発事故。それを引き起こした者の刑事責任を問うことは、同じ悲劇が二度と繰り返されないよう未然に防ぐことや、私たちの命や健康が脅かされることなく当たり前に暮らす社会をつくることに繋がると信じます。
 告訴にまで踏み切らざるを得なかった被害者の心中をどうかお察し下さり、宜しくご検討をお願い申し上げます。




◆これからのアクション◆

(1) 東京第1検察審査会激励行動&院内集会
2015年8月19日(水)院内集会・参加費無料
12:30~13:15 東京検察審査会(東京地裁)前
14:00~15:30 参議院議員会館講堂
              ・検察審査会議決の解説等
福島からバスが出ます(片道・往復共に1500円)

(2) 告訴団福島県集会(仮)
2015年9月5日(土)参加費無料
15:00~16:45 安積総合学習センター集会室
              ・検察審査会議決の解説等

◆お問い合わせ◆
福島原発告訴団 080-5739-7279
メール:1fkokuso※gmail.com(※ ⇒ @)
カンパ:振替口座 02260-9-118751 福島原発告訴団

チラシダウンロード
https://drive.google.com/file/d/0B6V4ZwGwBEaxNk5LaExldGlwRWc/view?usp=sharing



2015年8月1日土曜日

【応援感謝】東電元3幹部 強制起訴へ!

東京第5検察審査会は、被疑者・勝俣恒久、武藤栄、武黒一郎の3人について、「強制起訴すべき」とする2回目の議決を公表しました。いよいよ裁判が始まります。原発事故の原因解明と責任追及を求めて闘ってきた告訴団の訴えが、ようやく報われた日でした。

武藤類子団長と弁護団は東京で、佐藤和良副団長と役員たちは福島県庁で、それぞれ記者会見を行いました。メディアの注目度も高く、各紙大きく数多く取り上げられています。

これまで福島原発告訴団は、検察や検察審査会に対してさまざまな要請行動を行いました。また全国からたくさんの方々に「ハガキ作戦」にご参加いただきました。これまでのご支援に深く感謝申し上げます。まだ裁判のスタートラインについたにすぎませんが、これから長く続くであろう闘いの行方に注視し、これからも引き続きご支援ください。
何卒よろしくお願いいたします。

*****

◆感謝を伝える検察審査会前行動◆
起訴議決という英断をした検察審査会に感謝を伝える緊急行動を行います。お近くの方、お時間のある方はぜひご参加ください。
8月3日(月)12:00~12:45 東京地裁前

その他、8月19日にも第一検察審査会激励行動と院内集会を行う予定でいます。詳細が決まりましたらお知らせをいたします。


■検察審査会議決

■記者会見映像(ダイジェスト)
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1951 (OurPlanetTV) 

■新聞報道
 
■社説