2015年7月31日金曜日

【強制起訴へ!】 議決書、団長声明

起訴議決を受けての団長声明
 
2015年7月31日
福島原発告訴団 団長 武藤類子
 
 
私たち福島原発告訴団が2012年に14,716人で行った告訴・告発事件について、東京第五検察審査会は本日7月31日、被疑者勝俣恒久、武黒一郎、武藤栄の3名について起訴議決としたことを発表し、3名は強制起訴されることとなりました。
未だに11万人の避難者が自宅に戻ることができないでいるほどの甚大な被害を引き起こした原発事故。その刑事責任を問う裁判が開かれることを怒りと悲しみの中で切望してきた私たち被害者は、「ようやくここまで来た」という思いの中にいます。
この間、東電が大津波を予見していながら対策を怠ってきた事実が、次々に明らかになってきています。これらの証拠の数々をもってすれば、元幹部らの罪は明らかです。国民の代表である検察審査会の審査員の方々は、検察庁が不起訴とした処分は間違いであったと断じ、きちんと罪を問うべきだと判断したのです。今後、刑事裁判の中で事故の真実が明らかにされ、正当な裁きが下されることと信じています。
福島原発告訴団は、この事件のほかにも汚染水告発事件、2015年告訴事件によって原発事故の刑事責任を追及しています。事故を引き起こした者の刑事責任を問うことは、同じ悲劇が二度と繰り返されないよう未然に防ぐことや、私たちの命や健康が脅かされることなく当たり前に暮らす社会をつくることに繋がります。その実現のために、私たちは力を尽くしていきます。これからも変わらず暖かいご支援をどうぞ宜しくお願い致します。

  


【速報】 勝俣恒久元東電会長らに起訴議決!強制起訴へ!

本日7月31日、東京第五検察審査会から、告訴団の2012年告訴事件について、東京電力元会長勝俣恒久、元副社長武黒一郎、元副社長武藤栄に対し、「起訴議決」をしたと通知がありました。
3名は今後、裁判所が指定する検察官役の弁護士(指定弁護士)によって起訴されること(強制起訴)が決まりました!
甚大な被害を引き起こしたこの原発事故の刑事責任が、ようやく問われようとしています!

起訴議決
・勝俣 恒久  東京電力株式会社 取締役会長(肩書は告訴当時)
・武藤 栄   東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長(肩書は告訴当時)
・武黒 一郎  東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長(肩書は告訴当時)


司法記者クラブでの記者会見などの映像
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1951 (OurPlanetTV)


申立について詳しくはこちら

2013年10月16日付記事 東京検察審査会に審査申し立て
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2013/10/blog-post_16.html

2014年8月1日付記事 東電旧経営陣「起訴すべき」の議決!
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2014/08/blog-post_1.html

2015年1月27日付記事 海渡弁護士より不起訴理由への反論!
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/2015/01/blog-post_27.html

2015年7月26日日曜日

「ひだんれん」福島県民集会&県申し入れ!

明日7月27日(月)は、福島市にて、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)の集会・デモ・県申し入れ行動が開催されます。
詳しくは、ひだんれんブログをご覧ください!

ひだんれん(原発事故被害者団体連絡会)のブログ
http://hidanren.blogspot.jp/

2015年7月19日日曜日

7・17検察審査会激励行動&院内集会開催!



12:30~13:15 検察審査会激励行動 東京地方裁判所前
14:00~15:30 院内集会 参議院議員会館 講堂


東電勝俣元会長らの罪を問う「2012年告訴」の検察審査会議決が、今日にも出るのではないかと噂が囁かれる中、激励行動が行われました。東京地裁前には200人を超える告訴人と支援者たち。福島のバスには21人が乗車し駆けつけました。
地裁前に集まった参加者らは、「東電原発事故との責任を追及してほしい。この罪が問われないから無責任な再稼働が始まる。福島が繰り返される」と口々に訴えました。
午後からは場所を参院議員会館に移し、4人の告訴人から事故直後の惨状や現状報告がありました。
東電株主代表訴訟の場でも、「津波対策は不可避」と話し合ってきた会議録が出てきています。勝俣氏、武藤氏らの責任と罪が、司法の場で問われる日が、いよいよ近づいてまいりました。検察審査会のみなさんが、賢明で誠実な判断をしてくださることを信じております。


◆報道

告訴団体「強制起訴を」=東電福島原発事故で集会-東京(時事通信社)



◆動画

20150717 UPLAN 【激励行動・院内集会・酷い政府交渉】福島原発告訴団7・17検察審査会激励行動と政府交渉  
三輪さんの愛機のカメラが途中で壊れてしまいました! いつでもどこでも、大手メディアが来ない場所にも駆け付けてくれたカメラ。ありがとうございました。



2015年7月3日金曜日

「7・17検察審査会激励行動&院内集会」&「7・27ひだんれん県交渉」

7月17日と27日、2つのアクションをお知らせします。



◆7.17検察審査会激励行動&院内集会◆ 
東電勝俣元会長らの罪を問う「2012年告訴」の検察審査会議決が、近く行われるかも知れません!
審査員の方々に、最後(かもしれない)の一押しを行いましょう!
院内集会では原発事故被害者が切実に語るリレースピーチを行います。

7月17日(金) 参加無料
12:30~13:15 検察審査会激励行動 東京地方裁判所前
14:00~15:30 院内集会 参議院議員会館 講堂

*福島からバスが出ます!
行き  7:10 福島駅西口発
      8:10 郡山教組会館発
帰り 16:00 参議院議員会館前発
片道・往復とも1500円です。
・乗車場所
・当日連絡のつく電話番号(携帯電話)
・片道か往復か
をお知らせください。

電話 080-5739-7279  メール  1fkokuso☆gmail.com(☆を@に)


◆ひだんれん始動! 福島県民集会&対県申入れ行動◆ 

政府と県は住民の声を聞かず、帰還困難区域を除く指定区域の解除と区域外避難者への住宅支援を2017年度まで、地区住民への精神的損害の賠償を2018年度までで打ち切ると発表しました。
福島県は2012年に成立した「支援法」に則り、原発事故被害者が自らの意思で避難や居住の選択を行えるよう努め、住宅支援を継続し、政府に区域指定と賠償の継続を求めるべきです。
ひだんれんは7月27日に福島市において県民集会を開催し、その後、福島県庁に申し入れを行います。ぜひお集まりください!

■国と県は勝手に決めるな!被害者の声を聞け!
 住宅支援・区域指定・賠償の継続を求める福島県民集会&対県申入れ行動■

7月27日(月) 参加無料
11:00~ 集会、申入書採択 福島テルサFTホール(福島市)
12:00~ デモ 福島県庁へ
13:00~ 申入れ、交渉 福島県庁

詳細は「ひだんれんブログ」をご覧ください
http://hidanren.blogspot.jp/

6・26 東京第1・第5 検察審査会に上申書提出!

6月26日、東京第1・第5検察審査会に、それぞれ上申書を提出しました。

 第1検察審査会へは、6月18日に第5検察審査会へ提出した上申書と同様に、東電株主代表訴訟で明らかになった東電内部文書に「津波対策は不可避」との記載があり、津波対策の必要性を認識していた件等についての上申書を提出しました。

<東京第1検察審査会 上申書1>
上申の理由
(内容)
  1. 次々に東京電力と保安院の責任を裏付ける新証拠が明らかに.
  2. 東京電力幹部の犯罪を裏付ける決定的な証拠.
  3. この証拠は検察審査会の強制起訴決定を支える証拠であった可能性がある.
  4. 貞観の津波をめぐる保安院と東京電力の暗闘.
  5. 保安院幹部と東京電力のねじれた関係の全貌を明らかにする必要がある.
  6. 多くの被害者は被疑者らの起訴を切望している.
  7. 結論

第5検察審査会へは、IAEA(国際原子力機関)による福島原発事故レポート要約版から、東電元役員らの刑事責任を裏付けるものについて提出しました。
*注:IAEAレポートは、明らかな事実誤認(新耐震指針について)や評価の違い(推本の長期評価と土木学会手法の位置付け等)があり注意を要するが、告訴団が主張してきた事実を裏付ける根拠にもなっている。

<東京第5検察審査会 上申書6>
上申書の理由
(内容)
  1. NHKの報道
  2. 東京新聞の報道
  3. IAEAリポートの事故原因に関する評価の内容
  4. IAEAレポートの意義と結論
     (1)IAEAレポートの意義
     (2)結論

ダウンロード
第五検察審査会あて上申書
第一検察審査会あて上申書