2014年8月31日日曜日

【告知】9.30院内集会&東京地検包囲

東京第五検察審査会が出した「起訴すべき(起訴相当)」の議決を受け、東京地検は再捜査を行っています。
同審査会は、東電が事故前、「15.7メートル」の津波を試算していたにも関わらず、その対策を怠ったと指摘。そのうえで、「従来の予想を大きく超える津波が襲来する可能性に関する報告に接していると考えられ、重要な点について知らなかったという説明は信用できない」と、勝俣元会長らを厳しく断罪しました。これだけの重大な原発事故に対して、東電や旧経営陣に何の責任もないわけはない、回避義務を怠っていたことは明白だ、というのが市民感覚であることが立証されたものと思います。
さて、東京地検はこの議決を受け、どのような判断をするのでしょうか。私たちが心から望む、「真相解明」と「責任追及」に、必ずつなげていただかねばなりません。

そこで9月30日、院内集会と東京地検包囲アクションで、私たちの願いをアピールすることになりました。告訴人のみなさま、支援者のみなさま、参議院議員会館にお集まりください!

2014年8月28日木曜日

8・27福島県警「激励」行動報告。


時々、小雨の降る中、福島駅前に40人くらいの方が集まり、集会をしました。7月20日の「海の日いわき集会」の時に、全国の方々から贈られたカラフルなバナーも広げました。参加者の中には、遠く兵庫や小田原、岩手の一関、仙台からもかけつけてくれた方もおられました。

続いて福島駅前から県庁まで「汚染水を海に流すな!」「東電に強制調査を!」と訴えながらデモ行進。デモの最中、銀行から出てきた親子が、手を振ってくれました(ありがとう!)。

その後、代表者4人が県庁の中に入り、上申書を提出。提出の報告を待つ間、県庁隣の公園で、参加者で交流をしました。

(昨日、裁判で判決が出た)焼身自殺をされた遺族の隣に住んでいる方が参加され、スピーチされました。ご遺族は「お金の問題ではなく、悔しい」とおっしゃられていたそうです。
岩手の一関からの参加者は、「ホットスポットの測定を行政にやらせたけれど、自分一人で騒いでいるようで、一般の人の関心は薄い…」とのこと。

◆提出した「福島県警上申書」はこちら。

<上申書提出時の県警担当者穴澤さん+2人とのやりとり>

Q.「昨年の10月に正式受理されてからもうすぐ、1年になるが、捜査状況はどうか?」

A.「取り調べる人たちは様々な役職があるので今、一つひとつ調べている。特別な捜査班を設けて、放射能のことなど一から勉強してやっている。警察は事実確認をしないといけないので、報道されたことも事実かどうか裏付けを取っている。時間はかかるが、ひとつずつやっている。もう少し待ってほしい。一生懸命、前に進んでいる」

Q.いわきのお母さんから、「子育てをしている私たちは、子どもたちに夢と希望を伝えられなくて苦しんでいる。警察がきちんと捜査をしてくれているなら、子どもにも伝えることができる。それはとても大きなことだ。母たちの代表として聞きたい。今、どうなっているのか?」

A.「人は過去に様々な過ちを犯してきたが、その都度、前進させようと歩いてきた。子どもに希望を伝えてください」


<いわき市から参加された織田千代さんのスピーチ全文>

いわき市は広い範囲で太平洋に面していて、
折にふれ、海岸に遊びに行ったり、景色を眺めに行ったり、勿論海の幸にも恵まれ、
皆お魚大好き、美味しいお魚をお客さんにふるまったり、他の地域に送ったりすることが、何より自慢の、本当に海に親しむ人々の集まりです。

そんな中2011年の311の震災では、津波被害という辛い経験をし、
そればかりか原発の事故で、海で暮らす人々は、思うように漁にもにも出られないと言うような、辛い試練を受け続けています

今も、原発の収束は少しも進んでいないと私は感じているのですが、

汚染水はアンダーコントロールされたと言うコメントのもとに、
オリンピックを招致したアベ総理。
私にとって、あのオリンピック招致のスピーチの瞬間が汚染水問題の最初のショックといえるかもしれません。

しかし、残念なことに、その後何度かショックが襲ってきました。
6月の末には地下水バイパスを流すと言う計画が発表され、その後何度も実際に流され、
それは汚染水ではなく地下水のバイパスであるという、発表でしたが、
到底それを真に受けることができず、私達は心配でたまりませんでした。

これはもう声をあげないと、黙ってこのまま汚染水を流され続けるのはたまらないという気持ちがつのりました。
そんな気持ちの集まった結果、
721日の海の日にいわき市の海のそばにある三崎公園の
野外音楽堂で海の日アクションというものを行いました。
ここにいらっしゃる武藤類子さんをはじめ佐藤栄佐久前知事や、アクアマリンの安部館長、
「いわき放射能測定室たらちね」で甲状腺の検診をしていただいている、医師の西尾正道さん、
同じく「たらちね」でボランティアスタッフで各地の砂浜の測定の協力をしている、
サーファーの小堀健太郎さんなどのゲストをお呼びしてのスピーチをいただきました。
また音楽やフラダンスなども盛り沢山に、
私たちは海をこんなにも愛している、私たちはこんなに海を守りたいんだ、
という気持ちを思い切りぶつけた、イベントを行いました。

本日使っていただいているバナーは、その際全国各地から送られたものの一部です。
海はつながっているのです。

イベントの最後には海風宣言というもの行いました

私たちは未来の子供たちのためにも美しい海を守りたい、
そしてそのために声を上げ続けて行きます!と言う宣言を、
小さい子供さんを持つお母さんたちが読みあげました。

その後原発のニュースとしてもっとショックな発表が最近なされています

地下水バイパスどころか、建屋のすぐ側からくみ上げた汚染水を海に流すがいいか?といういう東電の発表です。とんでもないことだと思います。

そしてそれ以上にいつもこのような説明を漁業関係者に向けてのみされているということ。私は本当に疑問を持っています。

私たち皆の命や未来につながる海を、何とか守りたいと願っている住民すべての思いを、東電や国はしっかり汲んで欲しいのです。

汚染水は
海に流す他に方法は無いのでしょうか。
出来ることは全て試したのでしょうか。
自分たちの手に生えないのなら、一刻も早く、国内外の科学者やたくさんの技術者に助けを求めてでも汚染水を流さないと言う方法は取れないのでしょうか。
どうかどうか考えて欲しい。
海に汚染水を流さないで、もうこれ以上海を汚さないでほしいです。
 


2014年8月16日土曜日

8.27 福島県警激励行動!

福島原発告訴団が「汚染水放出事件」の告発を行って1年が経とうとしています。
  *参考=汚染水海洋放出事件を刑事告発!
汚染水問題は現在さらに深刻化・泥沼化して被害が拡大しています。対策費用を惜しんで対策を怠った東電と元幹部らの責任を問い、無責任な汚染水対応を止めさせるため、福島県警に強制捜査などの厳正な捜査を要請します。

福島県警 激励行動

8月27日(水)
12:00 福島駅東口 駅前広場集合
      スピーチ
12:30 デモ行進
13:00 福島県警本部(福島県庁内)に上申書提出 
      隣の公園で参加者スピーチで交流会
13:30 上申書提出の報告、お知らせなど
13:50 終了

海の放射能汚染をくい止めるためにアピールしましょう!
魚のコスチュームや大漁旗など、工夫を凝らしてご参加ください!

2014年8月9日土曜日

「検察は起訴せよ!」8・8東京地検要請&東電打ち水行動

8月8日、東京地検に対し、「徹底した再捜査と起訴を求める上申書」を提出いたしました。私たちの要望は以下の4点です。詳しくは上申書PDFをご覧ください。
徹底した再捜査と起訴を求める上申書(PDF)
  1. 検察官は,東京電力に対して直ちに捜索を含む強制捜査を実施すべきである。
  2. 検察官は,被疑者勝俣,武黒,武藤,小森について,再度取調を行うべきである。
  3. 検察官は,十分な捜査を行うために検察審査会法41条の2 第2項に基づき,再捜査の期間について延長を必要とする期間(3ヶ月が適当であると思料する)とその理由を通知するよう求める。
  4. 検察官は,検察審査会の議決に示された市民の良識に耳を傾け,不起訴の判断を見直し,被疑者勝俣,武黒,武藤,小森について起訴せよ。

東京地検前では、武藤団長、佐藤副団長以下、駆け付けたみなさんが次々とスピーチ。市民の力で再捜査が始まったことに感謝する言葉も多く聞かれ、「東京第5検察審査会の議決を重く受け止め、強制捜査を含む厳正な再捜査を行い、必ず被疑者を起訴してください」と、口々に訴えました。

福島からのバスは都内の渋滞に巻き込まれ、東京地検前集会に駆けつけることができませんでした。しかし車中は、昨年9月の不起訴処分決定以来、初めて明るい笑顔にあふれていました。「起訴相当と不起訴不当が4人。これは久々のクリーンヒットだ。しかしまだ、塁に走者が出たに過ぎない。これから起訴に進塁し、裁判で罪を問い、有罪にする。走者を本塁に迎えるまで、諦めずに声を出し続けよう」と参加者からの弁。
 
 
その後、東電本社前に移動し、用意した『汚染水』というラベルを貼った水道水を使って、抗議の打ち水行動を行いました。
ようやく到着した福島バス組も加わり、「東電は罪を認めろ!」「汚染水を流すな!」のシュプレヒコール。福島参加者からは、「お金はいりません。福島を元に戻してください」という悲痛な訴えが響きました。
 
参加されたみなさん、暑い中のアクション、お疲れさまでした。今後、検察の手で被疑者4人を起訴し、裁判に持ち込むまで、たゆまぬ努力をしてまいりましょう。私たちの抗議の積み重ねが、検審の扉を開いたことを忘れず、歩みを止めずにいきましょう。みなさん、ありがとうございました。
 
※ 写真提供は、「福島原発告訴団サポーター」と「ふぇみん婦人民主新聞」のみなさまです。ご提供ありがとうございました。
 
 
 
 

2014年8月8日金曜日

【速報】東京地検へ上申書提出!

本日8月8日、福島原発告訴団は、東京地検に対し、「徹底した再捜査と起訴を求める上申書」を提出しました。

徹底した再捜査と起訴を求める上申書(PDF)

2014年8月3日日曜日

海渡弁護士から議決解説が届きました!

弁護団の海渡弁護士から、「徹底解説 検察審査会決定 なぜ検察審査会は東京電力役員の起訴を求めることができたのか 検察再捜査と今後の展望」が届きました。


検察審査会議決の解説(海渡雄一) ←PDFをダウンロードください。

2014年8月1日金曜日

東電旧経営陣「起訴すべき」の議決!

告訴人のみなさま、支援者のみなさま。
「東電旧経営陣3名を起訴すべきとの議決が出た!」 この嬉しいニュースは7月31日午前10時半に駆け巡りました。これを受けて、福島・東京の2ヵ所で記者会見を行いました。
被害者集会、証言集の出版、上申書の提出、ヒューマンチェーン、そしてみなさま粘り強いハガキ作戦。これまで思い付く限り、できうる限りの働きかけを行ってまいりました。その一つひとつが、検審の重い扉を開いたのではないかと思います。本当にありがとうございました。
東京第五検察審査会の市民のみなさまが下した英断に感謝しつつ、次のステップに進みたいと思います。




福島と東京で行われた記者会見の様子と開示された議決書


◆東京第五検察審査会の議決を受けて 福島原発告訴団団長の声明

 福島原発告訴団が申立を行った6人全員ではありませんでしたが、特に重大な責任を問われる勝俣氏、武藤氏、武黒氏の3人に「起訴相当」、小森氏に「不起訴不当」の議決が出たことは、妥当な判断をして頂いたものと思っております。一般の東京都民からなる検察審査会が、被害者に寄り添った結論を出してくださったことを心から感謝いたします。
議決書には、東電の役員には安全確保のために高度の注意義務があること、対策が必要な津波が来ることが認識できたこと、きちんと対策を取っていれば事故を防ぐか軽減できたと示されています。安全確保を第一にせず、経済性を優先していた姿勢を強く批判しています。
 検察庁はこの議決が、原発事故に対する国民の想いであることを理解し、直ちに強制捜査を含めた厳正なる捜査を開始して頂きたいと思います。
 福島の被害は今も形を変えながら拡大しています。一日も早く、この事故を引き起こした者が責任を取り、被害者が救済されること、そして二度とこのような悲劇が起きないことを願ってやみません。
 福島原発告訴団は、引き続き、責任追及を求める活動を続けます。これからもどうぞよろしくお願い致します
2014年7月31日
福島原発告訴団団長  武藤 類子

福島の記者会見動画

東京第五検察審査会の議決書

起訴までのフローチャート


報道<今回は報道の数が多過ぎて全部を拾い切れておりません>
東電旧経営陣3人に「起訴相当」 原発事故で検察審(日本経済新聞)
地元「一歩前進」東電元会長ら「起訴相当」「90点の議決」と告訴団(産経新聞)
東電元会長ら3人「起訴すべき」検察審査会(アワープラネットTV)

◆社説
原発事故原因―究明求める声を聴け(朝日新聞)
検審「起訴相当」 原発の安全神話を指弾(毎日新聞)
東電「起訴相当」 誠実な再捜査を求める(東京新聞)
東電元会長ら起訴相当 検察は再捜査に本腰を(中国新聞)


今後のアクション
8・8のハッパかけようアクションは、検察審査会から東京地検への行動に切り替えます。
みなさん、東京地検へ強制捜査と起訴を求める行動に、結集をお願い致します。