2014年3月2日日曜日

被害者証言集会 当日資料


3月1日、豊島公会堂にて開催しました『被害者証言集会』は、800人以上の参加者を迎え、無事終了致しました。福島からは80人近い参加者がバスを連ねて上京しました。
証言に立ったみなさんのお話は実に切実であり、説得力のあるものでした。
フロアのみなさんはしっかりと耳を傾け、原発事故から3年を迎える、被害の深刻さを共有できたと思います。

当日は予想をはるかに超えるたくさんの方にお出で頂き、配布資料が足りなくなるというご迷惑をお掛けしました。下記リンクよりダウンロード頂けます。申し訳ありませんでした。

■当日の配布資料
・被害者証言集会プログラム(PDF)

・被害者証言集会アピール(PDF)

・メディア懇談会_福島からの発言(PDF)

 
■当日の動画
20130331 UPLAN 福島原発事故から3年 これでも罪を問えないのですか 被害者証言集会

福島原発告訴団 「被害者証言集会」 アピール

春の弥生のついたち
その暖かさは しばしの間地面からの放射線を遮っていた雪をとかします
まだ寒そうな裸の樹に今年も食べられないかも知れない 小さな山菜の芽を見つけます
かけがえのない喜びが 悲しみに変わって3年が経ちます

原発事故は終わっていません 被害は拡大の一途です

過酷を極める被曝労働
間違えて少なく計算されていた汚染水の放射能濃度
田畑に 道沿いに累々と山積みされる あるいは家の庭に埋められる除染の放射性廃棄物
帰還政策の中で 避難先から元の場所の学校にバスで通う子どもたち
発見されつづける甲状腺癌 聞こえてくる健康被害
矛盾の中で危機にさらされる第一次産業
先の見えない避難生活にため込まざるを得ないストレス

証言者たちのことばの中に報道されない現実が溢れています
しかし 被害者たちの声をかき消そうと 襲いかかるような勢いで新たな放射能安全キャンペーンが流布されています
帰還政策が強引に進められています
被害が無視され 必要な救済がされません
人々は疲れ果て 物言えぬ民にされています

何度でも思いだそう
わたしたちは被害者だ
理不尽な被害にあった者たちだ

疲れ果てた心にそう思い続けることはどんなにたいへんなことか

でも わたしたちは選ばない
復興と言う祭りに踊らされ
秘密保護と言う目隠しをされ
不当なリスクまで受け入れ黙って生きる道は選ばない

私たちの告訴は検察により全員不起訴になりました
今 人知れず 11人の東京都民による検察審査会が開かれています

このような事故を二度と繰り返さないために
誰かの犠牲を強いる社会を変えるために
責任を負うべき人々には、民主主義のしくみの中で過ちを償って欲しいのです

甚大な被害を前に誰の責任も問われないことの理不尽さを
真実が明らかにされないままこの事故を終わりにさせてはいけないことを
この原発事故が人類の在り方を問われていることを
わたしたちは訴え続けて行きましょう

201431
「被害者証言集会」 参加者一同